保険金の請求には事故証明が必要

保険金の請求には事故証明が必要である

自動車保険には、強制保険と任意保険があります。強制保険は加入することが法律で義務づけられている保険で、自動車損害賠償責任保険( 自賠責保険) ともいいます。強制保険に加入していない車は公道を走ることができません。ただ、強制保険は被害者を保護するための最低限の補償しかありません。

そこで、強制保険でまかなえない部分を補うのが任意保険です。任意保険に加入するかしないかは自由です。どちらを請求する場合にも「交通事故証明書」と「事故発生状況報告書」などの書類の提出が必要になります。事故証明書には、事故が、いつ、どこで、どのようにして起きたかが記載されています。交通事故証明書は自動車安全運転センターで、事故発生状況報告書は保険会社で入手できます。

警察への事故報告をしていないと、交通事故証明書が発行されず、その後の手続きに遅れが出てしまいますので、気をつけましょう。

任意保険に加入している場合

保険契約の詳細な内容は、約款に記載されています。約款とは、多数の取引を画一的に処理するために、あらかじめ契約内容を定型化したものです。自動車保険約款では、保険契約者または被保険者は事故発生を知った後すみやかに、事故発生の日時・場所、事故の概要を保険会社に通知しなければならない、とされているのが通常です。事故について最初に保険会社に連絡する際は電話でもかまいませんが、その後、書面で詳細を通知する必要があります。書面での通知には、事故発生の日時・場所、被害状況、被害者の住所・氏名( または名称)、事故について証人がいる場合はその者の住所・氏名( または名称)、損害賠償の請求を受けた場合はその内容を記載します。通知を怠ると保険金が支払われない場合もあります。人身事故の場合、事故発生日の翌日から60日以内に通知がなされなければ、原則として保険金を受け取ることはできなくなります。

被害者は何をすべきか

今日の車社会では、誰がいつ交通事故の被害者になっても不思議ではありません。突然、交通事故の被害に遭ったとき、被害者はどのよ引こ対応すればよいのでしょう。まず、事故に遭った被害者がしなければならないことは、加害者の住所や氏名を聞きだすことです。

その後の連絡がスムーズにできるよ引こ、自宅や勤務先の電話番号も聞いておきます。その際、運転免許証や身分証明書、車検証などを見せてもらい、嘘や偽りがないかを確認しましょう。

さらに、自賠責保険証書、任意自動車保険証書なども確認し、内容をメモしておくとよいでしょう。

万が一、加害者が損害賠償に応じない場合には、被害者が直接、加害者の加入する保険会社から、支払いを受けることもできるからです。

道路交通法上の緊急措置義務や事故報告義務は、加害者だけでなく被害者にも課されています。事故の程度が軽いからといって報告義務を怠る人もいますが、届出は法律上の義務であり、保険金の支払いを受けるための条件でもありますから、必ず警察に届け出るようにしてください。

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